天候を気にせず、子どもの知的好奇心も満たせるお出かけ先があると便利です。
しかし、「歴史博物館はまだ早いかな」「赤ちゃん連れでも大丈夫?」といった懸念を持つこともあるでしょう。
この記事では、横浜市歴史博物館の子連れでの利用について解説します。
0歳からでも利用できるポイントや、授乳室といった館内設備、料金やアクセス方法を紹介します。
周辺の公園やランチスポットと組み合わせたモデルコースも解説するので、子どもと一緒に過ごせる室内のお出かけ先を探している方は、ぜひ参考にしてください。
横浜市歴史博物館とは?
横浜市歴史博物館は、横浜の誕生から現代までの歩みを、3万年にわたる壮大なスケールで学べる施設です。
最大の特徴は、「知る・触れる・考える」をテーマにした体験型の展示です。
単なる資料の羅列ではなく、実物大の復元模型やジオラマが多く、小さなお子様でも視覚的に楽しめる工夫が満載です。
都筑区のシンボルともいえる大塚・歳勝土遺跡(おおつか・さいかちどいせき)に隣接しており、歴史と自然を同時に体感できるスポットです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 横浜市都筑区中川中央1-18-1 |
| 営業時間 | 9:00〜17:00(券売は16:30まで) |
| 休館日 | 月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始 |
| 常設展料金 | 一般400円、高校・大学生200円、小・中学生100円(未就学児無料) |
| 駐車場の有無 | あり(19台 / 30分100円) |
特徴と展示内容
館内2階にある「常設展示室」は、原始から近現代までを6つのブースに分けた円形構造になっています。
特に中心にある「横浜のくらしのうつりかわり」を表現したジオラマは圧巻。
また、教科書に載っているような「土器」や「石臼」などの本物の資料に触れられるコーナーもあり、教科書だけでは学べないリアルな手触りを通してお子様の知的好奇心を刺激します。
講堂(ホール)や研修室
展示スペース以外にも、本格的な講堂(ホール)や研修室、図書閲覧室が備わっています。
講堂では歴史に関する講演会や、子ども向けの落語、映画上映などのイベントが定期的に開催されています。
研修室では「勾玉づくり」などの体験ワークショップが行われることもあり、家族で「学ぶ楽しさ」を共有できる多目的な文化施設としての側面も持っています。
横浜市歴史博物館は子連れで利用できる?

ここでは、横浜市歴史博物館が子連れで利用できるかどうか、年齢別のポイントや実際の体験談を解説します。
- 【結論】0歳の赤ちゃんから小学生まで利用できる施設
- 年齢別にみる利用のポイント
これらの情報を参考にしてください。
結論:0歳の赤ちゃんから小学生まで利用できる施設
横浜市歴史博物館は、0歳の赤ちゃんから小学生まで、幅広い年齢の子どもが利用できる施設です。
その理由は、ただ展示を見るだけでなく、実際に触れて学べる体験コーナーが充実しているためです。
また、館内はベビーカーでも移動しやすいように配慮されています。授乳室などの設備も整っているため、赤ちゃん連れのファミリーも過ごしやすいのが魅力です。
未就学児の入場料は無料なのも、子育て世帯には便利なポイントといえるでしょう。
年齢別にみる利用のポイント
子どもの年齢によって、利用のポイントは異なります。年齢に合わせた見どころを知っておくと、より有意義な時間を過ごせます。
0歳から2歳くらいまでは、館内の広い空間を歩いたり、大きな展示物を眺めたりするだけでも、子どもの関心を引くきっかけになります。
3歳から5歳の子どもには、昔の道具に触れる体験コーナーが特におすすめです。
小学生になると、常設展の展示内容と社会科の授業を結びつけて学べます。横浜の歴史を身近に感じる機会になるでしょう。
横浜市歴史博物館の基本情報:料金・アクセス・混雑状況
お出かけ前には、料金やアクセス方法などの基本情報を確認しておくとスムーズです。
ここでは、観覧料金やチケットの購入方法、交通手段、比較的空いている時間帯について解説します。
- 観覧料金とチケット購入方法
- 電車・バスでのアクセス方法
- 車でのアクセスと駐車場の詳細
- 比較的空いている曜日・時間帯
事前の準備をしておくと良いでしょう。
観覧料金とチケット購入方法
| 区分 | 料金 |
|---|---|
| 一般 | 400円 |
| 高校生・大学生 | 200円 |
| 小学生・中学生 | 100円 |
| 横浜市内在住65歳以上 | 100円 |
横浜市歴史博物館の観覧料金は、子育て世帯にとって利用しやすい設定です。常設展の料金は、高校生以上が400円、小中学生は100円、未就学児は無料となります。
チケットは、館内入口にある券売機で当日購入するシステムです。事前のオンライン予約などは必要ありません。
なお、期間限定の企画展や特別展は、別途料金が必要な場合があります。必ず事前に公式サイトで確認しましょう。
電車・バスでのアクセス方法
| 交通手段 | 路線・バス系統 | 最寄り駅・停留所 |
|---|---|---|
| 電車 | 横浜市営地下鉄ブルーライングリーンライン | センター北駅(徒歩5分) |
| バス | 東急バス 綱44系統 | 横浜市歴史博物館前 (徒歩3分) |
| バス | 東急バス 綱45系統 | 歴博通り中央(徒歩3分) |
横浜市歴史博物館は、子ども連れのママでも安心して訪れやすいアクセスが魅力です。
最寄りの「センター北駅」からは徒歩5分と近く、駅周辺にはベビーカーで歩きやすい広い歩道が整っています。
バス利用なら綱島駅や江田駅から東急バスに乗り、「横浜市歴史博物館前」または「歴博通り中央」バス停で下車すれば徒歩3分で到着します。
車でのアクセスと駐車場の詳細
横浜市歴史博物館へ車で向かう場合、第三京浜道路「都筑IC」から約3kmとアクセスしやすい立地です。
館内には19台分の駐車場があり、料金は30分ごとに100円と利用しやすい設定。ただし台数が限られるため、週末やイベント時は満車になることもあります。
ベビーカーや荷物が多いファミリーには車利用が便利ですが、混雑が気になる場合は早めの来館がおすすめです。
比較的空いている曜日・時間帯
比較的ゆっくりと館内を見学したい場合は、平日の午前中がおすすめです。
特に開館直後の時間帯は、来館者が少なく落ち着いて展示を見ることができます。
土日や祝日に訪れる場合は、閉館に近い午後3時以降がおすすめです。この時間帯になると、午前中からの来館者が減り始める傾向にあります。
イベント開催時などを除けば、館内が人で溢れかえるような混雑になることは少ない施設といえるでしょう。
赤ちゃん連れに便利な館内設備の解説

ここでは、横浜市歴史博物館の赤ちゃん向け設備や、ベビーカーでの利用について詳しく解説します。
- 授乳室とおむつ替えスペースの場所と設備
- ベビーカーでの利用とエレベーターの有無
- 飲食の持ち込みルールと休憩スペース
これらの設備が整っているため、便利に利用できます。
授乳室とおむつ替えスペースの場所と設備
横浜市歴史博物館には、赤ちゃん連れのママが安心して利用できる授乳・おむつ替え設備が整っています。
授乳が必要な場合は、1階入口近くにある「救護室」を利用でき、総合案内で声をかければ案内してもらえます。
また、館内の多目的トイレにはおむつ交換台が設置されており、どのフロアでもおむつ替えがしやすい環境です。
さらにベビーカーの貸し出しもあり、荷物を少なくしたいママにも便利です。
ベビーカーでの利用とエレベーターの有無
横浜市歴史博物館の館内は、通路が広く設計されており、ベビーカーのままでもスムーズに見学できます。
展示室の入り口も段差がなく、移動が可能です。
また、館内にはエレベーターが設置されています。常設展がある2階への移動も、エレベーターを使えば問題ありません。
ベビーカーを預ける必要なく、そのまま館内を回れるのは、小さい子ども連れにとって大きなメリットといえるでしょう。
飲食の持ち込みルールと休憩スペース
展示室内での飲食は禁止されています。飲み物やおやつを持参した場合は、指定の場所で利用してください。
1階のエントランスホールには、椅子とテーブルが置かれた休憩スペースがあります。
ここでは自由に飲食することが可能です。飲み物の自動販売機も設置されています。
子どもがお腹を空かせたり、喉が渇いたりした際に、すぐに休憩できるスペースがあると便利です。
子どもが興味を持つ見どころと体験コーナー

横浜市歴史博物館には、子どもが歴史に関心を持つきっかけになるような、興味深い見どころや体験コーナーがあります。
ここでは、子どもに人気の展示やイベントを紹介します。
- 触って学べる常設展の体験コーナー
- 子ども向けの常設展の見どころ
- 週末に開催される紙芝居などのイベント情報
- 期間限定の企画展と特別展
これらのポイントが、博物館を訪れる際の参考になります。
触って学べる常設展の体験コーナー
常設展示室内には、見るだけでなく、実際に手で触れることができる体験コーナーがあります。
子どもたちに特に人気なのが、昔の道具に触れるコーナーです。
石臼を回してみたり、千歯扱きを使ってみたりと、普段の生活ではできない体験ができます。
教科書で見た道具に実際に触れることで、子どもたちの知的好奇心を刺激します。これらの体験を通して、自然に歴史を学ぶことができるのが大きな魅力です。
子ども向けの常設展の見どころ
常設展には、歴史に詳しくなくても視覚的に分かりやすい展示がたくさんあります。
例えば、原始時代から現代までの横浜の様子を再現した、大きなジオラマ模型がその一つです。
自分の住む街の昔の姿を模型で見ることで、子どもでも直感的に歴史の移り変わりを理解できます。
また、昔の着物を試着できるコーナーもあり、記念撮影のスポットとしても人気です。
週末に開催される紙芝居などのイベント情報
横浜市歴史博物館では、週末を中心に子ども向けのイベントが開催されています。特に人気なのが、ボランティアスタッフによる紙芝居です。
横浜の民話や歴史をテーマにした手作りの紙芝居は、子どもたちにも分かりやすく、毎回多くの親子連れで賑わいます。
そのほか、勾玉づくりなどの体験ワークショップが開催されることもあります。
イベントの開催日時は公式サイトで告知されるため、訪問前にチェックするのがおすすめです。
期間限定の企画展と特別展
常設展に加えて、年間を通して様々なテーマの企画展や特別展が開催されています。
過去には、鉄道や昔の道具など、子どもが興味を持ちやすいテーマの展示も行われました。
企画展の内容によっては、常設展とは違った視点で歴史への関心を深めることができます。
企画展の観覧には別途料金が必要ですが、常設展とのセット券が販売されることもあります。
訪れる時期にどのような企画展が開催されているか、確認してみてはいかがでしょうか。
博物館とあわせて利用できる周辺スポットとモデルコース

横浜市歴史博物館の周辺には、親子で利用できるスポットが充実しています。
博物館見学と組み合わせることで、一日中過ごすことが可能です。
ここでは、おすすめの周辺スポットとモデルコースを紹介します。
- 博物館に隣接する大塚・歳勝土遺跡公園
- センター北駅周辺の子連れ向けランチスポット
- 一日を過ごすためのおすすめモデルコース
この情報をお出かけのプラン立てに役立ててください。
博物館に隣接する大塚・歳勝土遺跡公園
大塚・歳勝土遺跡公園は、弥生時代の集落や墓地が復元された歴史公園で、親子でタイムスリップ気分を味わえるスポットです。
竪穴式住居の中に実際に入れたり、広い芝生でのびのび遊べたりと、子どもが体を動かしながら学べるのが魅力。
園内には竹林や季節の花が楽しめるエリアもあり、自然の中でリラックスできます。
最寄り駅から徒歩でアクセスしやすく、隣接する都筑民家園では昔の暮らし体験も可能です。外遊びと学びが一度に叶う、子連れにぴったりの公園ですよ。
センター北駅周辺の子連れ向けランチスポット
センター北駅周辺には、子連れママが安心して利用できるランチスポットが多く揃っています。
- モザイクモール港北:子どもの好きなものを食べたい方におすすめ
- ノースポート・モール:バリエーション重視の方におすすめ
- プレミアヨコハマ:駅直結でアクセス重視の方におすすめ
モザイクモール港北は、キッズメニュー対応店が多く、広々とした店内が多いためベビーカーでも利用しやすいのが魅力。
フードコートもあり、子どもの好き嫌いに合わせて自由に選べます。
ノースポート・モールは、レストランの種類が豊富で、買い物や遊び場も併設されているため「ランチ+お出かけ」をまとめて楽しめる便利さが強みです。
プレミアヨコハマは駅直結で移動がラクなうえ、授乳室や多機能トイレなど子連れ向け設備が充実。赤ちゃん連れの外出デビューにも安心して使えるスポットです。
一日を過ごすためのおすすめモデルコース
横浜市歴史博物館を楽しむためのモデルコースを紹介します。
10:00 横浜市歴史博物館に到着
比較的空いている午前中に、常設展や体験コーナーをじっくり見学
12:00 センター北駅周辺でランチ
駅前の商業施設に移動し、フードコートなどで気軽に昼食
13:30 大塚・歳勝土遺跡公園
博物館に戻り、隣接する公園を散策
復元住居を見たり、芝生で遊んだりして体を動かす
15:00 カフェで休憩または買い物
再び駅前に戻り、カフェで休憩したり、ショッピングをしたりして一日を締めくくる
ぜひ、参考にしてみてください。
横浜市歴史博物館の子連れ利用に関するよくあるご質問

最後に、横浜市歴史博物館の子連れ利用に関する、よくある質問とその回答をまとめました。
平均的な滞在時間はどれくらい?
平均的な滞在時間は、1時間から2時間程度です。
常設展をさっと見るだけなら1時間弱、体験コーナーや企画展もじっくり見学する場合は2時間ほど見ておくと良いでしょう。
隣接する公園も利用するなら、半日ほど時間を確保するのがおすすめです。
館内で写真撮影はできますか?
館内での写真撮影は、個人的な利用の範囲であれば基本的に可能です。
ただし、フラッシュの使用や、三脚、自撮り棒の使用は禁止されています。
また、一部の展示物や借用品は撮影が禁止されている場合があるため、現地の案内に従ってください。
事前の予約は必要ですか?
常設展や多くの企画展の見学に、事前の予約は必要ありません。
当日に券売機でチケットを購入すれば入館できます。
ただし、特別なイベントやワークショップに参加する場合は、事前の申し込みが必要になることがあります。
雨の日でも問題なく利用できますか?
横浜市歴史博物館は、全館が屋内の施設です。
そのため、天候に関わらず快適に見学することができます。
雨の日のお出かけ先や、夏の暑い日、冬の寒い日の室内で過ごす場所としても、非常に便利なスポットといえるでしょう。
一度退館した後の再入館は可能ですか?
観覧券は当日に限り有効ですが、原則として再入館はできません。
一度博物館から出てしまうと、再度入館する際には改めて観覧券を購入する必要がありますので注意してください。
まとめ
この記事では、横浜市歴史博物館の子連れでの利用について解説しました。
横浜市歴史博物館は、0歳の赤ちゃんから小学生まで利用できる、子育て世帯に利用しやすい施設です。
触れる体験コーナーや充実した赤ちゃん向け設備が整っており、博物館デビューにもおすすめです。
事前に年齢別の過ごし方や館内設備、アクセス方法を確認しておくことで、当日のプランが立てやすくなります。
博物館単体でなく、隣接する公園や周辺の商業施設と組み合わせることで、一日中過ごせるのがこのエリアの魅力です。
この記事で紹介したモデルコースを参考に、次の休日に訪れてみてはいかがでしょうか。


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