横浜市都筑区は歩車分離の緑道や商業施設により、子育て世帯にとって住環境が整った人気のエリアです。
しかし、駅ごとに家賃相場や坂道の多さ、保育園の入りやすさが大きく異なるため、自分のライフスタイルに合った街を選ぶのは難しいかもしれません。
この記事では、横浜市都筑区の子育てしやすいエリアについて解説します。
センター南やセンター北の利便性比較や緑豊かな仲町台や北山田の特徴、さらに家賃を抑えられる穴場エリアまで詳しく紹介します。
都筑区に住んでから後悔しないためにも、ぜひ参考にしてください。
都筑区で子育てしやすい3エリアを紹介

横浜市都筑区で子育て世帯に人気がある3エリアの特徴を紹介します。家族の生活リズムや重視するポイントに合わせて、適した駅を選びましょう。
- センター南・センター北エリア
- 仲町台・北山田・都筑ふれあいの丘エリア
- 中川・東山田エリア
センター南・センター北エリア
センター南・センター北エリアは、共働き世帯に特に人気の高い便利な地域です。
両駅にはブルーラインとグリーンラインの2路線が通っており、横浜・日吉方面経由で都内へのアクセスがスムーズ。
通勤やお出かけの移動負担が少なく、時間を有効に使えます。駅周辺には大型ショッピングモールやスーパー、飲食店が集まっており、仕事帰りの買い物や外食も快適です。
さらに、認可保育園や病児保育施設が多く、急な保育ニーズにも対応しやすい点が魅力です。家賃はやや高めですが、利便性と暮らしやすさのバランスが取れた、共働き世帯に最適なエリアと言えるでしょう。
仲町台・北山田・都筑ふれあいの丘エリア
仲町台・北山田・都筑ふれあいの丘エリアは、港北ニュータウンらしい豊かな緑に囲まれた落ち着いた住環境が魅力です。
周辺には緑道や広々とした公園が点在し、四季の自然を身近に感じながら子育てができるため、ゆったりした生活を望むファミリーに適しています。
駅前のにぎわいが大きいセンター南・センター北と比べ、静かで穏やかな雰囲気が保たれているのも特徴です。
また、家賃相場が比較的抑えられており、広めの間取りを確保しやすい点も人気の理由。自然と利便性のバランスが取れた、落ち着いた生活を送りたい家庭におすすめのエリアです。
中川・東山田・川和町エリア
中川・東山田・川和町エリアは、利便性を確保しつつ家賃や物件価格を抑えたい「コストパフォーマンス重視」の家庭におすすめです。
中川駅はセンター北の隣駅で、徒歩や自転車で大型商業施設へ行ける距離にありながら家賃は控えめ。駅前にはスーパーや飲食店がそろい、落ち着いた環境で日常生活が完結します。
東山田駅周辺はさらに家賃が安く、静かな住宅街が広がるエリア。車があれば港北ニュータウン内の移動はもちろん、第三京浜を使った遠出もスムーズです。
さらに、近年再開発が進む川和町駅も注目です。駅直結の商業施設がオープンし、スーパーや医療機関が利用しやすくなりました。鶴見川などの自然も近く、新しい街並みと割安な家賃相場のバランスが良い、今狙い目の穴場エリアといえます。
これら3駅は、賢く固定費を抑えて子育てをしたい家庭に最適です。
都筑区が子育てしやすいと言われる3つの理由

都筑区が横浜市内で特に子育てしやすいと評価される主な理由について解説します。
- 歩車分離が整備されている
- 駅前に大型商業施設が多く何でも揃っている
- 充実した医療機関と子育て支援拠点がある
歩車分離が整備されている
都筑区が子育てしやすいと評価される大きな理由のひとつが、歩車分離が徹底された「グリーンマトリックスシステム」です。
駅や公園、住宅地が緑道でつながり、車道と歩道がしっかり分離されているため、子ども連れの移動が安心。
ベビーカーを押しての散歩や、小さな子どもが走り回る場面でも、車との接触リスクを心配する必要がほとんどありません。
信号のない区間も多く、公園同士をストレスなく移動できるのも魅力。自然豊かな緑道を安全に歩ける環境は、子育て世帯から高い支持を集めています。
駅前に大型商業施設が多く何でも揃っている
都筑区はセンター南駅やセンター北駅を中心に、駅前には数多くの大型商業施設があります。
これらの施設内には、ベビー・キッズ用品専門店や、子供服を取り扱うショップが数多く入っています。
子育てに必要な消耗品や洋服・おもちゃなど、一通り揃っているのは大きな魅力です。
また、多くの施設には授乳室やオムツ替えスペース、キッズトイレなどが完備されており、小さな子供連れでも気兼ねなく買い物をできる環境が整っています。
充実した医療機関と子育て支援拠点がある
都筑区には子育てにおいて重要な医療環境も充実しています。
区内には多くの小児科クリニックがあり、夜間や休日の急病に対応する診療所も整備されています。
また、「Popola(ポポラ)」などの地域子育て支援拠点が複数あり、以下のようなサポートを行っています。
- 親子で遊べる広場の提供
- 育児相談
転入してきたばかりで知り合いがいない場合でも、こうした場所を利用することで地域とつながりを持てたり、悩みを相談できたりする体制が整っています。
センター南とセンター北の住みやすさ比較

都筑区の中心であるセンター南とセンター北の特徴を比較します。
どちらも魅力的なエリアですが、街の雰囲気や施設に違いがあるため、好みやライフスタイルに合わせて選ぶとよいでしょう。
- 区役所や公共施設が集まる落ち着いた雰囲気のセンター南
- 大型モールや観覧車がある賑やかなセンター北
- 徒歩圏内で利便性が変わらない両駅の距離感
区役所や公共施設が集まる落ち着いた雰囲気のセンター南
センター南駅周辺には、主に以下の行政・公共機関が集約されています。
- 都筑区役所
- 都筑警察署
- 都筑郵便局(本局)
- 昭和医科大学横浜市北部病院
そのため、各種手続きや用事を済ませやすく、生活の基盤として非常に便利です。駅前の広場は広々としており、全体的に落ち着いた雰囲気が漂います。
また、病院や飲食店が入る落ち着いた複合施設「サウスウッド」、子育て家庭に人気の「トイザらス・ベビーザらス」、多彩なショップが揃う大型商業施設「港北東急S.C.」などがあります。
買い物・外食・日常利用が駅周辺で完結する利便性の高い環境が整っている店は、センター南の大きな魅力です。
大型モールや観覧車がある賑やかなセンター北
センター北駅前は大型商業施設が集まり、ショッピング・外食・娯楽がすべて徒歩圏で完結する利便性の高いエリアです。
観覧車が象徴的な「モザイクモール港北」はファッションや雑貨、家電まで幅広く揃い、家族で一日楽しめるスポット。
隣接する「ノースポート・モール」には映画館や無印良品、飲食店などが入り、日常使いから週末のお出かけまで対応します。
さらに、徒歩圏の「港北みなも」ではスポーツ用品や家具店がそろい、暮らしを豊かにする多彩な店舗が魅力です。
ただし、駅周辺は起伏がある場所もあるため、物件選びの際は坂道の有無を確認するとよいでしょう。
徒歩圏内で利便性が変わらない両駅の距離感
センター南駅とセンター北駅は、直線距離で約1km程度しか離れていません。大人の足であれば徒歩15分ほどで行き来できる距離です。
両駅間は「みなきたウォーク」という遊歩道でつながっており、車を気にせず移動できます。
そのため、どちらの駅に住んでも、両方のエリアの商業施設や公園を日常的に利用することが可能です。
「平日は落ち着いたセンター南で過ごし、休日はセンター北へ買い物に行く」といった使い分けも容易です。
どちらを選んでも、都筑区の利便性を十分に享受できるでしょう。
都筑区に住む前に知っておきたい!子育てに関する注意点

都筑区は子育て環境が良い一方で、実際に住む前に知っておくべき注意点もいくつかあります。
生活とのギャップを減らすために、現実的な側面も確認しておきましょう。
- 多くのエリアで必須となる電動自転車と坂道事情
- 横浜市内でも高めな家賃相場と駐車場代
- 保活の激戦状況と入園しやすいエリアや対策
- 治安の実際とインターネット上の噂
多くのエリアで必須となる電動自転車と坂道事情
港北ニュータウン全体の特徴として、丘陵地帯を開発した街であるため、坂道が非常に多いことが挙げられます。
駅周辺は整備されていても、少し住宅街に入ると急な坂道が続く場所が珍しくありません。
そのため、子供を乗せて移動する子育て世帯にとって、電動アシスト付き自転車はほぼ必須アイテムです。
物件探しの際は、以下のルートの高低差も確認することをおすすめします。
- 駅から自宅までのルート
- よく利用するスーパーまでのルート
- 保育園までのルート
ベビーカーでの移動が大変な場面もあることを想定しておきましょう。
横浜市内でも高めな家賃相場と駐車場代
都筑区のなかでも、特にセンター南・センター北周辺は人気エリアであるため、横浜市内の中でも家賃相場が高めに設定されています。
広くて新しい物件を求めると、予算オーバーになる可能性もあります。また、車を所有する場合、駐車場代も考慮する必要があります。
駅近のマンションなどでは、駐車場代が毎月2万円前後かかることも珍しくありません。
家賃だけでなく、駐車場代や管理費を含めたトータルの住居費をシミュレーションし、無理のない予算計画を立てることが重要です。
保活の激戦状況と入園しやすいエリアや対策
子育て世帯の流入が続いている都筑区は、保育園の入園競争率が高い「激戦区」の一つといわれています。
特に0歳児、1歳児クラスの駅近認可保育園は倍率が高くなる傾向にあります。希望する園に入るためには、早めの情報収集と見学が必要です。
駅から少し離れた園や、小規模保育事業なども視野に入れることで、選択肢が広がる場合があります。
区役所の保育担当窓口で最新の空き状況や入園基準を確認し、複数の園を検討リストに入れておくなどの対策が求められるでしょう。
治安の実際とインターネット上の噂
ネット上で「都筑区 やばい」といった検索ワードを見かけることがあります。
これは主に過去の暴走族のイメージや、一部の商業施設に若者が集まることによる印象が残っているためと考えられます。
実際の犯罪発生率などは横浜市内でも比較的低く、治安は良好なエリアです。
特にニュータウンエリアは歩車分離が進み、防犯灯も整備されているため、夜道でも比較的落ち着いて歩けます。
ただし、どんな地域でも軽犯罪がゼロではないため、自転車の施錠や子供の見守りなど、基本的な防犯意識を持つことは大切です。
休日も充実する子供と一緒に楽しめるスポットとイベント

都筑区には、休日を家族で過ごせるスポットやイベントがたくさんあります。遠出をしなくても、近場で充実した時間を過ごせるのが魅力です。
- 雨の日でも利用できるショッピングモール内の室内遊び場
- 自然と触れ合える広大な公園と緑道の散策コース
- 夏祭りやドイツクリスマスマーケットなど季節のイベント
雨の日でも利用できるショッピングモール内の室内遊び場
雨の日や暑すぎる日でも、子供を思いっきり遊ばせられる室内施設が充実しています。
例えば、以下のような無料で利用できる場所もあります。
- ノースポート・モール内の「のすぽひろば」
- モザイクモール港北内のキッズスペース
また、有料の室内遊び場として「ちきゅうのにわ」などの人気施設もあり、ボールプールや大型遊具で体を動かして遊べます。
買い物ついでに立ち寄れる場所が多いため、親にとっても負担が少なく、子供のストレス発散にも適しています。
自然と触れ合える広大な公園と緑道の散策コース
都筑中央公園や茅ヶ崎公園など、都筑区には広大な敷地を持つ公園が点在しています。
これらの公園では、芝生広場でピクニックをしたり、森の中を散策したりと、自然を身近に感じることができます。
緑道を歩いて公園巡りをするのもおすすめです。春には桜、秋には紅葉と、四季折々の風景を楽しみながらの散歩は、親子のコミュニケーションにも良い時間となるでしょう。
また、水遊びができるせせらぎや池がある公園もあり、夏場は多くの子供たちで賑わいます。
夏祭りやドイツクリスマスマーケットなど季節のイベント
地域のお祭りやイベントが盛んなことも都筑区の特徴です。夏には各地区で盆踊りや夏祭りが開催され、多くの屋台が並びます。
秋にはセンター南で大規模な「秋まつり」が行われます。
冬にはセンター北駅前で「ドイツクリスマスマーケット」が開催され、本場ドイツの雰囲気やグルメを楽しめます。
これらのイベントは地域住民の交流の場にもなっており、子供にとっても思い出となるでしょう。
季節ごとのイベント情報をチェックして、家族で出かけてみてはいかがでしょうか。
都筑区 子育てしやすいエリアに関するよくあるご質問

最後に、都筑区での子育てや生活について、よくある質問とその回答をまとめました
車を持っていなくても不便なく生活できますか?
車がなくても十分に生活できます。特にセンター南・北駅周辺に住む場合、買い物、病院、行政手続きなどが徒歩圏内で完結します。
電車やバスの交通網も発達しているため、区外へのお出かけもスムーズです。
ただし、駅から離れたエリアに住む場合や、大きな公園へのアクセスなどは、車があった方が便利な場面もあります。カーシェアリングなどを活用するのも一つの方法です。
「セレブ」が多いイメージですが、普通のファミリーでも馴染めますか?
確かに高所得者層も住んでいますが、一般的な会社員ファミリーも多く暮らしています。
「港北ニュータウン=高級」というイメージが先行している部分もありますが、実際には多様な層が生活しており、スーパーなども価格帯の異なる店舗が揃っています。
地域イベントや公園などでも気さくな雰囲気があり、普通の感覚で生活しても浮くようなことはありませんので、問題なく暮らせます。
センター南やセンター北以外で、特に治安が良い駅はどこですか?
仲町台駅や都筑ふれあいの丘駅周辺も、治安が良いエリアとして知られています。
これらの駅は住宅街がメインで、繁華街のような騒がしさがありません。
緑が多く、落ち着いた住民層が多いため、静かで落ち着いた環境を求める方におすすめです。駅周辺もきれいに整備されており、夜間の帰宅時なども比較的落ち着きがあります。
まとめ
この記事では、横浜市都筑区の子育てしやすいエリアについて解説しました。都筑区は整備された歩車分離や充実した商業施設により、子育て世帯にとって魅力的な街です。
しかし、同じ区内でもエリアによって「利便性」「自然環境」「家賃相場」などの特徴は大きく異なります。
利便性を最優先するならセンター南やセンター北、自然環境とコスパのバランスを求めるなら仲町台などというように、ご家庭のライフスタイルに合わせた選択が重要です。
電動自転車の必要性や保活事情といったリアルな側面も考慮しつつ、実際に現地を訪れて街の雰囲気を肌で感じてみてください。


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